2025年3月23日(日) 恩田川 春(2) | ||
5月中旬の暑さになるとの予報を聞いて、恩田川の桜の開花具合を確認に散歩に出る。 恩田川に向かって下り坂となる辺りにある公園に、盛りを過ぎて散り始めた濃いピンク色の河津桜と、白い花を開き始めたハクモクレンが春のバトンタッチをしているように青空を背景にして咲いている。 恩田川に下って行き、川沿いの遊歩道に歩を進めると、擁壁の陰にヒメオドリコソウの薄紫のかわいい花が群生している。2月後半から5月に欠けて花をつける春の野草である。一瞬ホトケノザと思いしゃがみこんで見てみると、花が固まって咲いておりしかも、紫が薄いことから調べててみると、ヒメオドリコソウだと知る。 |
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公園に咲き始めたハクモクレンと散り始めた河津桜 |
恩田川の遊歩道の隅に咲くヒメオドリコソウ |
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恩田川沿いの遊歩道をしばらく歩いて行くと、約2km続く桜並みが始まり、暖かさに誘われて散歩を楽しむ人の姿が多くなる。川の方に伸びた枝に付く蕾はかなりふっくらとしており、開花も間近いことが見てとれる。たぶん今週前半には開花するのではないかと期待が膨らむ。 |
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恩田川の桜並木 |
桜のつぼみ |
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恩田川の流れに逆らって上流に向かってコサギが餌の小魚を漁って、黄色の足を一歩一歩進めていく。川面に目を凝らし、10~20歩ぐらい歩いては水中にくちばしを突っ込むが、なかなか餌にはありつけない。5分ほどのんびりとした心持でその様子を眺めていると、やっと小魚をゲットしたようである。コサギに限らないが、恩田川にたたずむ野鳥は一日にどのくらいの時間、餌探しに川を下り、上りしているのだろうか。彼らの生きるための営みの大半は、このような餌探しに費やされているのだろう。 恩田川に並行する側道の植え込みに、4月に咲くユキヤナギが下から伸び出した柳のように白い花をいっぱい付いた枝を勢いよく伸ばしている。春の到来を大声で主張しているようだ。 |
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恩田川で餌を狙うコサギ |
恩田川の側道に咲くユキヤナギ |
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恩田川沿いの遊歩道を離れて別の道を辿り帰路に着くが、途中に町田市立堂之坂公苑を見つける。普通、公園とするところを公苑と命名したのには訳がありそうであるが、堂之坂公苑は成瀬村・小川村の地頭旗本であった井戸氏の米蔵が建っていた土地の跡地に設置されたということに理由がありそうである。因みに、井戸氏は幕末に当主の井戸弘道が江戸詰浦賀奉行を勤めたという家柄である。公園というより庭園の趣きがある公苑で、ここにもハクモクレンが白い花を咲かせているが、しだれ梅などの梅の木が多く植えられており、来年2月頃に再訪したい。 帰路の細い道の畑には梅の木が植えられ、花びらを盛んにふり撒いている。 |
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町田市立堂之坂公苑 モクレン |
梅 |
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